アイスクリームの「ゼー六」ってどんなとこ?


本町通りのオフィス街のビルの谷間に白い暖簾が風にユラユラ揺れてます。自家焙煎の珈琲と自家製のアイスクリームで人気の「ゼー六」を紹介します。


アコースティックギターの名手 中川イサトがソロアルバム「お茶の時間」をリリースしたのは1973年。 アルバムA面の4曲目の曲が「アイスクリーム屋」。 作詞はKINTA、作曲は中川イサト。この曲のモデルとなったのがアイスクリーム屋「ゼー六」。おかげで「ゼー六」には妙な客が来るやら、問い合わせの電話がかかるやら。

大阪市中央区で東横堀川にかかる本町橋から本町通を西へ行くと木造の喫茶店がある。 「ゼー六」といい、手づくりのアイスクリームで知られている。さらっとした食感、懐かしい素朴な味にファンは多い。夏の間は行列ができるくらいの人気商品だ。「安くて、うまくて、衛生的。手抜きしないのが最高の技術と心得てきました」と話す二代目当主の廣瀬徳也さん。 店主の廣瀬徳也さん。お客さんと交わす会話の中に元気のいいジョークが盛り込まれています。
自家製アイスクリームは、そうした「ゼー六」の家風を受け継ぎ、確立されたように思われてくる。「戦後すぐに父が亡くなり、私らは口でおぼえていた味をたよりにするしかありませんでした」 塩と氷をかきまぜ製造していたのが、新しい機械になり材料が変わっても、できるのは近代のアイスクリームそのものなんだから、懐かし味が伝わるはずだ。
味のある看板が目印。アイスクリームも看板も手作り。
いまは、廣瀬さんの息子の光徳さんが三代目を継ぎ、一家でゼー六ブランドを守る。「現代の工場生産品は冷凍乳製品であって、本当のアイスクリームやないと思てます。私らはメーカーをゆすぶるような商品をつくっていかな」と、心強い。 アイスモナカ(2ヶ)200円。
1個でもオッケー。
自転車で通りかかったサラリーマンが、「おっちゃん、モナカ1個!」と自転車にまたがったまま注文し、受け取るとアイスモナカにかぶりつきながら風のように走り去った。
たまたま店頭で、アイスクリームを買いにきた若い子が、廣瀬さんに「おおきに、2個で200万円」といわれてとまどうのを目にした。最近は、このシャレが ほかではきけないのである。よくなじむ「ゼー六」のような店こそ大阪なのに。通じないのかなあ。 壁には革製のメニューが。手書きの文字がおしゃれ。インテリアは和風をベースにいろんなテイストがミックスされて、一種独特のアジを醸し出している。ご主人の趣味が生かされている。
付録:「ぜーろく」とは、「贅六」と書いて、商人に無用の贅物六つ(禄、閥、引、学、太刀、身分)をさす言葉が由来だそうだ。
※ここまでの文章は、「くいだおれ大阪どっとこむ」より松井一裕さんの文章を引用させていただきました

自家焙煎の珈琲。注文すると、「ミルクを入れますか」と聞いてくれるので、すかさず答えないとミルクを下げられてしまう。なんでもモタモタしていてはいけない。
2003年12月26日(金)に行われた中川イサトLIVE「冬のアイスクリーム」模様は、ここをクリックするとご覧いただけます。当日のアットホームな雰囲気は伝わるはずです。 【メニュー】
珈琲 200円 
紅茶 200円
アイスクリーム(2ヶ) 180円
アイスモナカ(2ヶ) 200円

アイスコーヒー 200円
クリームコーヒー 300円
珈琲+アイスモナカ付 300円
紅茶+アイスモナカ付 300円
この「ゼー六」は、僕がまだ10代の終わり頃、バイトの帰りに友だちと立ち寄ったお店で、珈琲とアイスクリームの味はもとより、僕たちはご主人と奥さんの人柄に惹かれてしまい、何度も通うようになり、夜遅くまであほらしいアイデアや夢のような未来について語ったものです。 持ち帰りのアイスもなかは新聞紙に包んでくれる。ドライアイスなんかどこにも見あたらない。持ち帰りの時間と距離によって新聞紙の枚数を調節してくれます。
「ゼー六」

大阪府大阪市中央区本町1丁目3-22
電話06(6261)2606
営業時間 平日 9:00~18:00
土曜日 9:00~15:00(第1・第3)
休み 日祝と第2・4・5土曜日
【おことわり】
このページは、「ゼー六」をこよなく愛している作者が勝手につくったものです。一応お店の方の了解は頂いてはおりますが、「ゼー六」の宣伝活動、広報のページではございません。多くの方にゼー六のアイスクリームを知っていただくことを目的につくりました。ときどき更新できたらと思っています。感想など、おたよりお待ちしております。
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